ながさき代表の初の書籍「五種盛より三種盛りを頼め〜外食で美味しくて安全な魚を食べる方法〜」

五種盛りより三種盛りを頼め 外食で美味くて安全な魚を食べる方法 - 秀和システム あなたの学びをサポート!

五種盛りより三種盛りを頼め 外食で美味くて安全な魚を食べる方法の詳細をご覧いただけます。

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ですが、まだ読んでいない方のために、こちらのホームページ限定で構成前の本文の一部を公開したいと思います。
既に本文を読まれた方も構成後との違いをお楽しみください。

今回は、「はじめに」です。hon

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◎はじめに 現代人にとって魚は調理せずに食べるもの

 ●少しも美味しくない魚たち
 「獲れたて!」「毎日新鮮!」「産地直送!」・・・
 飲食店の店先やスーパーなどで、このような文字を目にした事はないでしょうか?しかし、その文字を頼りにして、「美味しいに違いない!」と思って魚を食べると、残念ながら美味しくないのです。このような経験、皆さんもありませんか?

 私は、新潟の漁師の家庭で育ち、大学でも水産業の事を学び、築地市場でも仕事でお世話になりました。そして、国内外の魚売り場や生産流通の現場も見つつ、ITなど様々な視点から、魚や漁業・水産業を取り巻く状況をもっと良く出来ないか、と模索し続けています。そして、10年以上に渡り「さかなの会」という、そのまんまのネーミングの、ゆるく魚食べて楽しむ会を主宰しています。
 そんな魚を中心とした人生を送ってきた訳ですが、美味しくなくなってしまった可哀想な状態の魚たちと遭遇する事もあり、残念な気持ちになります。
 しかし、魚を美味しくするも、そうでなくするも、それは人間次第。知識と知恵を持ってすれば、日常で接する魚はもっと美味しくなるのです。

 ●みんなもっと魚を食べたい!でも・・・
 「魚をもっと食べたい!」と思っている人は多いと思います。水産庁が出している水産白書平成25年度版の調査では、魚を食べる頻度を増やしたいと思っている人は約50%近くいて、減らしたいと答えた人は、僅か0.1%でした。しかし、「1年間で魚を丸ごと購入して調理した頻度」は月1回以下の人が半数で、「魚介類は調理をするのが面倒である」と思っている人は、「非常にそう思う」と「ややそう思う」を合わせて7割もいます。

 「魚をもっと食べたい。でも、自分で調理したくない。」

 これは、多くの人が思っている事ではないでしょうか。

 ●現代人にとって魚は外食や中食(なかしょく)で食べるもの
 そのような要望に一役買うのが、外食や、中食と言われる惣菜や弁当類です。これらのお陰で、私たちは、自分で調理をせずとも、魚を食べる事ができます。
 しかし、それが美味しいかどうかは別です。そして、美味しくないと食べる気が起きなくなります。自分で調理しなくても魚が食べられる世の中なのに、それでも「魚をもっと食べたい」という事は、「外食や中食で食べられる美味しい魚に出会えていない」という事を意味するのではないか、とも思えてきます。
 しかし、美味しい魚を食べるための書籍や情報を当たってみると、自分で調理する人に向けた本や情報が多いのが現状です。自分で調理しない人は、美味しい魚を食べる権利がないのでしょうか。そんな事はありません。
 また、魚が美味しいお店のガイドブックや情報も沢山出ていますが、実際に行ってみるとそうでもなかった、という事も多いと思います。本当に魚が美味しいお店は、お客に困っておらず、むしろこれ以上お客が増えると回らなくなるので、それらに取り上げられることを拒みます。口コミサイトも一時期、流行りましたが、ヤラセ等の問題もあり、イマイチ信用できない状態です。それに、本当に美味しかったら、大勢の人には教えたくないのが、人間の心理ではないでしょうか。
 このように、「もっと美味しい魚が食べたい。でも、自分で調理したくない。」という人は、むしろ大勢いるのにも関わらず、そのための情報は不足しています。
 そこで、本書が、その解決に一役買おう、という訳です。

 ●本書の構成
 本書は、自分で調理せずに美味しい魚を食べる術について書いています。魚についてあまり詳しくない人でも読めるように、なるべく難しい事柄や細かな専門用語を排除して、その術の大枠を理解できるように心掛けています。
 できれば、最初に序章を読んでいただくと、本書の基本的な考え方をご理解いただけると思います。その後は、どこからでも、好きなところを掻い摘んで読んでいただけるように構成していますので、気になる所からお読み下さい。
 また、本書で「魚」という言葉は、特にことわりが無い限りは、エビ・イカなどの魚介類全般を指しています。

 ●本書に掛ける思い
 私は、まず、一人でも多くの方に美味しい魚を食べていただきたいと願っています。それは、自分で調理する人でも、調理しない人でも、です。
 また、見かけだけでなく、本当に美味しい魚が食べられる店や商品に人々が集うようになれば、店側は真に魚を美味しく提供する術を磨こうとします。そのような店が増えれば、美味しい魚で溢れる世の中になると思います。
 大げさかもしれませんが、本書が、美味しい魚で溢れる世の中作りの第一歩となれれば幸いです。
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→続き「序章」はこちら
http://sakana-no-kai.com/post-117