陸上養殖の魚を鉄道で生きたたま輸送!京王電鉄が育てる「奥多摩やまめ」を食べてみた

2025年12月5日、京王プラザホテル八王子の日本料理<みやま>で、京王電鉄が取り組む「奥多摩やまめ」が提供されたので食べてきました。

京王電鉄は、社員起点オープンイノベーションプログラム「My turn」で奥多摩ヤマメと野菜ののアクアポニックス事業(奥多摩ヤマメの陸上養殖事業」に取り組んでいます。

今回、その育った奥多摩やまめを京王電鉄のバス、旅客車を使い、生きたまま店舗に運んで締めた後、鉄道沿線の飲食店で販売するという実証実験が行われました。

奥多摩やまめとは、1998年に登場した、奥多摩エリアで養殖されるブランド魚です。
一般的には寿命が2年とされるヤマメですが、奥多摩やまめは4年近く生き、50cm近くにまで成長します。

ヤマメといえば、一般的に塩焼きや甘露煮など、加熱調理のイメージが強い魚ですが、今回提供された奥多摩やまめは、その印象を大きく変えるものだったのでご紹介します。

目次

刺身で成立する味と身質

刺身で出てきた奥多摩やまめ。

マグロ、カンパチ、真鯛といった、王道の魚の刺身も並んでも引けを取らない、それどころか、一番美味しいのではないかという印象でした。

舌触りの細かさ、旨み、雑味のなさ。

気品のあるしっかりとした味で、無言で黙々と食べてしまうくらいおいしかったです。

フリットにしても崩れない、存在感

京王プラザホテル八王子以外に、渋谷のイタリアン「モンテロッソ」でも京王電鉄の奥多摩やまめが提供されるとのことで、こちらも食べてきました。

淡白な味と思われがちなヤマメですが、奥多摩やまめはフリットにしてもヤマメ本来の味がしっかりある!

衣の中から現れる身は、ふっくらとして旨みが強い。

油に負けない、芯のある味でした。

奥多摩やまめは、料理のジャンルを越えて使える食材でした。

養殖した奥多摩やまめを鉄道とバスで都市部に輸送

京王電鉄では、この奥多摩やまめをアクアポニックスという方法で育て、バスや鉄道の営業路線を使い、都市部の飲食店に活魚のまま輸送します。

アクアポニックスとは、魚の養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型農業のことです。

京王電鉄では、奥多摩やまめの養殖から輸送までを一貫して行う新規事業に取り組んでいます。

実証実験中のため、飲食店での販売は2日間限りでしたが、遠くない未来に都心の店舗でも奥多摩やまめを楽しめる日がやってくるかもしれませんね。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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