新潟県糸魚川市。
日本海に面した小さな漁港のまち・筒石(つついし)に、地域の子どもたちを見守り続けてきた「筒石保育園」があります。
今、この保育園の存続をかけたクラウドファンディングに、200万円近くを超える支援が集まっています。
この筒石保育園は、「さかなのNEWS」編集長でもある ながさき一生 の出身保育園でもあり、「さかなのNEWS」運営元の(一社)さかなの会でも当プロジェクトを応援しています。
小さな漁港の保育園が直面する「閉園の危機」
筒石保育園があるのは、人口減少と少子高齢化が進む地域。
現在在籍している園児は8人。
園児たちは毎日一緒に登園し、小さな集団の中で深い友情を育んでいます。
しかしその一方で、園児数の減少による財政難や人材不足により、運営が厳しくなっている現実があります。
このままでは、子どもたちが卒園する前に保育園がなくなってしまうかもしれない——。
もし筒石保育園が閉園してしまうと、
- これまで徒歩でお迎えに行けていた祖父母の方々が、隣町の園に車で往復20分もかかる距離を移動することになる。
- 祖父母のサポートが難しい家庭では、時短勤務や転職を考えなければならない保護者の方も出てくる。
- 小学生向けの学童保育としても利用されているので、子どもたちの居場所がなくなってしまう。
そんな危機感から立ち上がったのが、今回のクラウドファンディングです。
集まった200万円は「共感」と「応援」の証
このプロジェクトの目標金額は500万円。
決して小さな金額ではありません。
それでも、すでに200万円近い支援が集まっている背景には、
- 「地域に保育園がある意味」を守りたい
- 子どもたちの今を、途中で奪いたくない
- 小さな集落の挑戦を応援したい
そんな多くの人の共感と想いがあります。
支援者の中には、地元の方だけでなく、プロジェクトページを通じて筒石保育園の存在を知った県外の方も少なくありません。
さかなのNEWS 編集長 ながさき一生より応援メッセージ

私が通っていた頃の当時の筒石保育園は、保育園というより「修行道場」でした。
今は時代も進みそんなことはありませんが、日々の散歩で往復40分の道や急勾配を歩かされ、先生の叱り声は山の向こうで畑仕事をするおばあちゃんにまで届き、「今日は〇〇が怒られとったなー(笑)」と話題になるほど。
それでも、お泊まり保育でのBBQやお化け大会、魚箱を使ったおうちごっこなど、楽しい思い出もたくさんあり、今でもはっきり覚えています。 あの環境で心と身体を鍛えられたからこそ、今の自分があります。
筒石保育園なくしては、「さかなの会」や「魚ビジネス」をはじめ、今関わらせていただいている皆様とのつながりもなかったことでしょう。
だからこそ私としては、この筒石保育園を何とか存続させたいという強い思いがあります。
この保育園は、私だけでなく、多くの素晴らしい人材を地域から社会へ送り出してきた場所でもあります。
正直、何でもかんでもクラウドファンディングという風潮には思うところもあります。まずは自分たちでできることを尽くすべきだと考えています。
一方で今回の取り組みは、全国的な視点で、「漁村や人口減少地域において子育てと暮らしをどう支えていくのか」を考える一つの事例でもあります。
「ご寄付ください」ということではなく、まずはこの現状を知っていただきたく、プロジェクトページをご覧いただけたらと思います。そして、関心を持っていただけましたら、いいね!やシェアでも十分です。各々の無理のない形で応援いただけたら嬉しいです。
目標は500万円。引き続き応援を募っています
募集期間は2026年1月31日まで。
筒石保育園の取り組みが、一人でも多くの人に届くよう応援しています。


