MENU

魚肉も細胞を育てる時代へ|培養肉に関する学術集会「第3回細胞農業会議」を8/29開催

魚肉の生産は、従来、天然の魚を取ってくるか、養殖によって行うものでした。これに対して、近年、魚肉の細胞を培養して増やすという新しい技術が登場してきています。このようにして、生産した食肉は「培養肉」などと呼ばれており、細胞を増やすことで生産を行うことを「細胞農業」といいます。

培養肉の生産方法(魚肉でも同様のことができます)

培養肉は、牛肉などの畜産肉の分野での研究が進み、2020年にはシンガポールで初の許認可が下り、培養肉を使ったチキンナゲットが実際に会員制のレストランで売られました。

同様に細胞を培養することによって魚肉の生産も行うことができ、現状、ブリやエビなどの肉片を培養によって作ることはラボ内では実現しており、試食会も開かれました。

魚肉を細胞培養によって生産することは、細胞に対して実験を行うことが少なかった水産物の分野では、畜産肉について遅れを取っている現状ですが、培養魚肉が日常に登場してくるのもそう遠くはない未来のように思います。

そんな中、細胞農業の社会普及を行っている「特定非営利活動法人 日本細胞農業協会」が、細胞農業・培養肉に関する学術集会「第3回細胞農業会議」を2021年8月29日(日)にオンラインにて開催します。

第3回細胞農業会議(日本細胞農業協会)

培養肉・細胞農業のさらなる技術的発展に向けて、本イベントでは各分野の第一人者の先生方、清水 達也氏(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授)、竹内 昌治氏(東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授)、武部 貴則氏(東京医科歯科大学 統合研究機構 教授)、永井 健治氏(大阪大学産業科学研究所 教授)、古川 英光氏(山形大学大学院理工学研究科機械システム工学専攻 教授)(50音順)をお迎えし、細胞農業の研究に取り組む学生の皆様、これから細胞農業に関わって下さる皆様による発表を企画しております。

主催者は、「聴講者を募集しておりますので、奮ってご参加ください」とのことです。

1)開催概要
イベント名:第3回細胞農業会議
開催日時:2021年8月29日(日)10:00~16:00
開催場所:オンライン開催
参加費:一般 3,000円、協会/LINK-J会員 1,000円、学生 0円
主催:特定非営利活動法人日本細胞農業協会/培養食料研究会
協賛:LINK-J、インテグリカルチャー株式会社、Beyond Next Ventures株式会社
ウェブサイト:https://www.cellagjapan-conference2021.com/

プログラム :
(敬称略)スケジュールは都合により⼀部変更となる可能性がございます。

2)お申し込み
下記リンク先からお申し込みください。
https://cellag-jp-conference2021.peatix.com
後日、 視聴用のURLを別途メールにてご連絡いたします。

3)協賛企業募集
第3回細胞農業会議への協賛・後援いただける団体・企業・個人様を募集しています。
ご支援いただける場合は案内に従ってお申込みください。
https://www.cellagri.org/%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E4%BC%9A%E8%AD%B0#h.5eowyk2z6298

未来の魚食生産の技術となるであろう培養肉の最前線に触れられる当イベントは、大注目ですね。

※参考ページ
細胞農業・培養肉に関する学術集会「第3回細胞農業会議」開催のお知らせ(PRTIMES)

【筆者プロフィール】
さかなのNEWS編集部
魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

目次