土用の丑が間近ということで、うなぎが巷にあふれる季節となってきました。うなぎには様々な産地がありますが、どこの産地のうなぎが美味しいのか気になったことはないでしょうか。

今回、私が実際にいろいろなうなぎを食べてみた経験から感じていることをまとめてみたいと思います。

さて、本題に入る前に、うなぎの生産量についてまとめておきたいと思います。

うなぎの年間生産量(令和元年)

令和元年の「日本養鰻漁業協同組合連合会」のデータによると上のグラフの通りとなっていました。生産量No.1は鹿児島県、次いで愛知県、宮崎県、静岡県、高知県と続いています。今回は、この5つの産地について、その特徴を記したいと思います。

1.鹿児島県は”スタンダード”

生産量No.1の鹿児島県のうなぎは、一言でいうなら”スタンダード”な味わいです。生産量も多いだけあり、様々なところで使われており、知らずのうちに口にしていることも。その結果、多くの人が慣れ親しんだ味になっているので、無難ともいえます。

2.愛知県は”エレガント”

生産量No.2の愛知県ですが、実は局所的に生産量が多い地域があります。それが、西尾市の一色町地区。ここで造られるうなぎは、「一色うなぎ」というブランドものになっており、特に評価が高くなっています。このほかにも「豊橋うなぎ」などのブランドうなぎが展開されているのが愛知県で、一言でいうなら本格派で”エレガント”といえるでしょう。

3.宮崎県は”ニュー・スタンダード”

生産量No.3の宮崎県のうなぎは近年評価を高めてきています。鹿児島に近く気候が似ているだけでなく、地質にも恵まれており、泥臭くないうなぎができやすい環境にもあります。美味しいうなぎをどんどん作り出してきている宮崎県を一言でいうなら”ニュー・スタンダード”といったところでしょうか。

4.静岡県は”トラディショナル”

生産量No.4の静岡県。元々うなぎ養殖発祥の地ともいわれる静岡県は養鰻の歴史も長いのが特徴。そのためか食文化も豊かで、白焼きも多く食べたり、様々な食べ方をします。そんな静岡県のうなぎは歴史も詰まった味わいで”トラディショナル”といえるでしょう。

5.高知県は”ユニーク”

生産量No.5の高知県のうなぎは、大規模に生産する生産者が少ないため、それぞれ個性的な味わいのものが多くあるように思います。ボイラーを使わず自然に近い状態で育てる「低温うなぎ」といったうなぎもあり、高知県のうなぎを一言でいうなら”ユニーク”といえるでしょう。

ということで、5大産地のうなぎ特徴を簡単にご紹介しました。お好みに合わせた美味しいうなぎをぜひとも食べてみてください。

うな重のイメージ画像

※参考記事
土用のウナギ、5大産地を食べ比べ。お取り寄せするならどこ?(カラふる)

【筆者プロフィール】
さかなのNEWS編集長・ながさき一生
漁師の家庭で18年間家業を手伝い、東京海洋大学を卒業。現在、同大学非常勤講師。元築地市場卸。食べる魚の専門家として全国を飛び回り、魚好きのゆるいコミュニティ「さかなの会」を主宰。

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