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出会えたらキセキ!?ずば抜けて美味しい!白身魚の「モクアジ」とは…

 みなさんは、「モクアジ」と呼ばれる魚をご存じでしょうか?

 先日、神奈川県三浦市にあるイタリアンレストランで、初めて聞く名前の魚を見つけました。カルパッチョの欄に、「モクアジ」との文字。長年、三浦市に住んでいる私ですが、見たことも聞いたこともありません。すると、お店の女将さんが、「モクアジ、今日のおススメですよ。」と、紹介してくれたので食べてみることに…。食べてみて衝撃を受けました…!そこで今回は、マイナー魚「モクアジ」について紹介します。

「本日のカルパッチョ」の3つ目のメニューに「モクアジ」

 モクアジとは、相模湾での呼び名で、正式名称は「オキアジ」と言います。なんでも、マアジが比較的沿岸で獲れることに対して、沖合でしか獲れないことから、オキアジと呼ばれているそうです。西日本では流通しているようですが、関東では相模湾でごくわずか水揚げされる程度。流通量は少なく、知名度も低いためか、市場での価値も安いとのこと。今回、食べたモクアジは相模湾で水揚げされたもので、市場で買い手がつかなかったところ、イタリアンレストランのシェフが買い取ったそうです。

モクアジ

 見た目は、アジの仲間だけあってシマアジに似ています。

 さて、モクアジのカルパッチョが出てきて、まず驚いたのが「身の綺麗さ」と「脂の筋」でした。モクアジは美しく透き通るような白身で、たくさんの脂の筋が入っていました。

 そして、実際に食べてみると、脂の乗った白身の上品な甘さが広がり、絶品。脂が乗っていても白身の魚だけあって、さっぱりと食べることができました。こんなにおいしい魚が、1皿750円の価格で食べられるなんて、感動です。

モクアジのカルパッチョ

 皆さんも港町に足を運んだ際は、普段スーパーでは見られないマイナーな魚を選んでみてはいかがでしょうか?新たな感動が得られるかもしれません。

※参考ページ
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 オキアジ

筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香 釣り船の娘として生まれ、釣り歴21年。
現在、東京海洋大学の大学院生。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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