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子供におススメな「魚の本」|おさかなコーディネータが今年、母校に贈った本はコレ!

 さかなのNEWS編集長、おさかなコーディネータのながさき一生です。私の生まれ育った漁村、新潟県糸魚川市筒石には、私の母校でもある小学校があり、毎年魚に関する本を贈っています。

 その活動も今年で3年目。今年も5冊の本を贈ることができ大変ありがたく思っています。今回、そこで贈った本の情報が何かの役に立つかもと思い、記事を書いてみることにしました。

 お子様をお持ちの方や子供向けのお仕事をされている方など、ご参考いただけたらありがたいです。

今年、母校に贈った本
目次

◎子供に薦めたい「魚の本」

1.知って楽しいキャラ図鑑 みんなの寿司ワールド|小川洋利

 数々の寿司ネタがキャラクターになり紹介されている楽しい本です。子供向け?と思いきや「みんなの」とあるように大人が読んでも「なるほど」と思える内容もたくさん。親子で楽しめます。

 著者は、一般社団法人国際すし知識認証協会 理事などを務め、寿司職人としてメディアにも出演されている小川洋利氏。職人視点からのネタの解説に加えて、歴史、文化、科学と様々な視点からネタを解説している点がものすごく勉強になると思います。

 どちらかというと小学校高学年以上に向けた本ですが、幼児に読み聞かせても「ふん♪、ふん♪」と楽しんでもらえます。(うちの息子で実証済みです。)

知って楽しいキャラ図鑑 みんなの寿司ワールド|小川洋利

2.水の生物 DVDつき (小学館の図鑑 NEO)|白山 義久

3.危険生物 DVDつき (小学館の図鑑 NEO)|塩見 一雄

4.深海生物 DVDつき (小学館の図鑑 NEO)|藤原 義弘

 2.~4.は言わずと知れた小学館の図鑑NEOシリーズです。これとは別に「魚」があり、水産生物の専門家からも「おすすめだよ」といわれて、以前お贈りしました。今回は、その魚以外のシリーズです。

 「水の生物」は、魚類以外のカニなどの水辺の生物についてで、「魚」と同じく基本的な図鑑になります。

 「危険生物」は、子どもたちに特に人気で、人を襲う生物や毒を持つ生物などが紹介されています。もちろん魚以外も紹介されていますが、表紙はサメで魚や海の生物も多く載っています。

 「深海生物」は、魚好きから注目が集まっていた2021年の新刊。生物の解説だけでなく、深海のことについて多角的に書かれています。

 図鑑NEOシリーズのすごいところは、付属のDVDの映像コンテンツもかなり充実しており、「おー!」「わー!」と子供が大声を上げながら楽しんでくれます。

 図鑑、DVDの片方だけでも結構なボリュームなのに、合わせて2,200円ということで、非常にコストパフォーマンスが高いです。大人も楽しめる内容のため、持っておいて損はない図鑑と言えるでしょう。

小学館の図鑑NEOシリーズ

5.近畿大学大解剖 第2弾 (ニュートン別冊)|ニュートンプレス

 5.は、私が一部執筆したための寄贈となりました。中高生向けニュートンですが、昨今、インターネットが普及した影響もあり、小学生でも科学の知識を先駆けて学んでいる子がいるかなと思い、面白いかなと思います。

 セレクトしたムックは、近畿大学に焦点を当てたニュートンとしては異色の号。私は、そのうち「近大マグロ」で有名な水産研究所の部分を担当しましたが、マンモス復活プロジェクトやがん研究の最前線など、子どもたちにとっても興味が持てる研究が様々に紹介されています。ニュートンはビジュアルにも凝っていて、子供も視覚的に楽しめます。

 最近では、「海洋科学者になりたい!」という子どももいるようですが、その入口として最適なムックだと思います。

近畿大学大解剖 第2弾 (ニュートン別冊)|ニュートンプレス

…以上、私が実際に小学生に贈った本という形で、子供に薦めたい魚の本をご紹介しました。読書の秋に向けて、お役に立てますと幸いです。

【筆者プロフィール】
さかなのNEWS編集長・ながさき一生
漁師の家庭で18年間家業を手伝い、東京海洋大学を卒業。現在、同大学非常勤講師。元築地市場卸。食べる魚の専門家として全国を飛び回り、魚好きのゆるいコミュニティ「さかなの会」を主宰。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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