魚を見る前に「人」を見よう!美味しい魚に出会える「いい店」の共通点

スーパーや鮮魚店で、パックの魚ばかり見比べていませんか?

もちろん、魚の色やツヤを見ることも大切です。でも、本当に美味しい魚に出会いたいなら、実は、魚そのものより先に見るべきものがあります。

それは、「その魚を扱っている人」です。

魚は、扱う人によって味が大きく変わる食材です。
どれだけ良い魚でも、扱いが雑なら味は落ちる。一方で、丁寧に扱われた魚は、その魅力をしっかり引き出すことができます。

つまり、美味しい魚に出会える店には、「いい魚を扱える人」がいるのです。

今回は、美味しい魚と出会える「いい魚屋・鮮魚売り場」を見極めるポイントをご紹介します。

※この記事は、さかなのNEWS編集長・ながさき一生が「ほぼ日の學校」で講義した内容の一部をもとに再構成しています。

目次

1)魚の種類が豊富な店

まず注目したいのが、扱っている魚の種類です。
魚の種類が豊富な店は、それだけ魚への理解が深い可能性があります。

魚は種類ごとに、締め方も保存方法も、脂の乗り方も違います。
つまり、多くの魚種を扱えるということは、それぞれの魚の特性を理解したうえで管理できているということです。

特に、地魚や季節魚など、その日によって並ぶ魚が変わる店には、その店ならではの知識と経験があります。
見慣れない魚が並んでいると、「今日はどんな魚に出会えるんだろう」と、ちょっとワクワクしますよね。

行って楽しい魚屋には、美味しい魚が並んでいる可能性も高いのです。

2)丸魚を捌いてくれる店

美味しい魚と出会うポイントのひとつに、「丸魚をその場で捌いてくれるかどうか」もあります。

魚は、捌いて小さくするほど空気に触れる面積が増え、鮮度が落ちやすくなります。
最初から切り身や刺身に加工されている魚よりも、丸魚の状態で管理されている魚のほうが、鮮度を保ちやすいのです。

そのため、注文を受けてから三枚おろしや刺身加工をしてくれる店では、直前までより良い状態で魚を管理できるというメリットがあります。

さらに、「刺身用にしたい」「鍋用に厚めに切ってほしい」「ホームパーティ用に盛り合わせにしてほしい」など、その場で臨機応変に対応してくれる店は信頼できます。

こうした対応ができるのは、「どんな魚でも扱い方がわかる」という経験と技術があるからこそ。

魚の扱いに慣れている人ほど、「どうすれば一番美味しく食べられるか」まで考えてくれるのです。

3)対面販売をしている店

鮮魚売り場で、実はもっとも魚が売れる方法があると言われています。
それが「対面販売」です。

お客さんと会話をしながら、「今日はこれがおすすめ」「この魚は塩焼きが美味しいよ」と提案してくれる店では、魚がどんどん売れていきます。

魚が売れるということは、在庫が溜まらないということ。
在庫が減れば、翌日にはまた新しい魚が入荷し、鮮度の良い状態で売り場に並ぶのです。

魚は日によって状態が変わる食材だからこそ、魚の丁寧な扱いと美味しい食べ方を提案してくれる存在はとても重要です。

「今日のおすすめは?」といった会話ができる店では、美味しい魚と出会える機会も多くなります。

おまけ:信頼できる魚のプロは、とにかく早い

美味しい魚を扱える人には、ある共通点があります。
それは、「何でも早い」ということです。

行動が早い。
判断が早い。
品出しが早い。

魚は鮮度が命だからこそ、スピード感のある人ほど、魚を良い状態で回す意識が高い傾向があります。

さらに、清潔感があることも重要です。
魚は衛生管理が非常に重要な食材。売り場や道具がきれいに保たれている店は、それだけ魚の管理にも気を配っています。

美味しい魚に出会える店には、いい魚を扱える人がいます。
お気に入りのお店を見つけて、美味しくて楽しいお魚ライフを満喫してください。

さかなのNEWS編集長のながさきが、ほぼ日の學校で講師を務めました!

「魚は変わるよ、どこまでも!たぶんおいしいよ、この先も。」
美味しい魚の選び方以外にも、海流とさんまの不漁の関係や、細胞培養魚肉の話もしています。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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