今年で東日本大震災から10年が経過しました。福島県の漁業では、今年から試験操業から本操業へと切り替わっています。福島県の水産物というと、安全性についての話題が多いと思います。安全性が保障されていることはもちろん重要ですが、今回は少し視点を変えて、福島県の水産物にはどんな魅力があるかについて調べてみました。

 震災前から福島沖で漁獲された水産物は「常磐もの」として高く評価されてきたことをご存知でしょうか?なんと、築地市場(現在は豊洲市場)関係者の99%が「常磐ものは美味しい」と評価するほどです。今回は、そんな「常磐もの」について解説するとともに、福島県産の水産物が買える「福島鮮魚便」について紹介します。

※出典「平成27年水産関係者調査」(株式会社電通)より

 茨城県から福島県の海にかけては、「常磐沖」と呼ばれる漁場があります。常磐沖は、黒潮と親潮が交わる潮目の漁場であり、魚のエサとなるプランクトンが多く発生し、豊かな漁場となっています。「常磐もの」とは、常磐沖で育ち、いわきの市場に水揚げされた魚のことを指します。

 「常磐もの」の代表的な魚種は、ヒラメやアンコウ、メヒカリ、サンマ、カツオ、ヤナギガレイなどで、質が良く、高値で取引されています。

 しかし、「常磐もの」は震災以降、その流通量の減少だけでなく、風評被害などの厳しい状況にさらされてきました。しかしながら、福島県沖で漁獲された水産物の品質・美味しさは確かなものです。

 そんな福島県産の水産物の販売にスーパー大手のイオンが力を入れています。イオンでは、福島県水産物のコーナー「福島鮮魚便」を設置する取り組みを2018年からスタートしています。

 「福島鮮魚便」のコーナーでは、福島県から直送された新鮮な水産物が販売されています。さらに専門のスタッフが福島県産水産物の「安全・安心」と「美味しさ」を直接話してくれます。この取組が始まった当初は、5店舗だけでの対応でしたが、現在ではそれが13店舗にまで拡大しています。

【「福島鮮魚便」のコーナーが設置されている店舗】

・イオン東雲店(江東区)
・イオンスタイル板橋店(板橋区)
・イオン川口前川店(川口市)
・イオン東久留米店(東久留米市)
・イオンスタイル高崎(高崎市)
・イオンむさし村山店(武蔵村山市)
・イオン仙台中山店(仙台市泉区)
・イオン日の出店(西多摩郡日の出町)
・イオンスタイル品川シーサイド(品川区)
・イオンスタイルレイクタウン(越谷市)
・イオン浦和美園店(さいたま市緑区)
・イオン与野店(さいたま市中央区)
・イオンスタイル北戸田(戸田市)

※参照:商人舎 流通スーパーニュース

 皆さんも築地水産関係者の舌を唸らせた「常磐もの」を堪能してみてはいかがでしょうか?

福島鮮魚便のコーナー

筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴21年。現在、東京海洋大学の大学院生。

関連記事

最優秀賞の養殖マグロはすごかった…|マグロ好きは知っておきたい「黒潮本まぐろ」とは?

頂鱒(イタダキマス)をいただきます|日光でつくられる自然派なニジマスが絶品

太宰治に物申す!カニの栄養とコスパ最高な「トゲクリガニ」にまつわるお話

超高級!1匹3000円のエビ|知る人ぞ知る高級食材「ブドウエビ」を食べてみた結果…

ヌルヌルだけど美味しい!「ヌタウナギ」の入手方法と調理で注意すべきポイント

ブランドアジ界で注目の「めいつ美々鯵」|5月29日にオンラインアジナイトも開催決定!