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「タイのタイはタイだけじゃない!」その意味とは?

 おめでたい魚といえば、「タイ」ですね。タイには、「鯛の鯛」と呼ばれる、骨があることをご存知でしょうか。実は、「鯛の鯛」はタイ以外の魚にもあったのです。今回は、タイ以外にもある「鯛の鯛」について調べてみました。

昔から縁起物とされていたタイの中に「鯛の鯛」が

 「鯛の鯛」とは、タイのような形をした骨のことを指します。タイの体の中にあるタイのような形をした骨ということで、「鯛の鯛」や「鯛中鯛(たいちゅうのたい)」とも呼ばれています。これは、胸ビレを動かすために使われる骨であり、エラの近くにあります。

「鯛の鯛」とはタイにあるこのような骨

 江戸時代には、「めでたい鯛の中でさらにめでたい形がある」として、縁起物とされていたようです。

 しかし、「鯛の鯛」はタイ以外の魚にも存在することが分かりました。

 以前、「イトヨリ」の干物を食べていると、「鯛の鯛」が出てきたのです。調べてみると、この骨はほとんどの硬骨魚(骨がある魚)に存在するということが分かりました。特に胸ビレを頻繁に動かす魚ほど、大きくなるそうです。逆に、ウツボのように胸ビレをあまり使わない魚からは鯛の鯛は取れないようです。また、魚の種類によっても、形が違いますが、タイから出てくる骨の形が最も美しいとされています。

 みなさんも焼き魚や干物を食べる時に、探してみてはいかがでしょうか?

※参考ホームページ
海のはくぶつかん

筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴21年。現在、東京海洋大学の大学院生。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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