皆様、回転寿司はお好きでしょうか?定番からおもしろネタまでリーズナブルに楽しめるので、私は大好きです!
回転寿司発祥は1958年のことで、ビールの製造工場にヒントを得て大阪で生まれたとのこと。

※参考ページ
元禄寿司 http://www.mawaru-genrokuzusi.co.jp/history/

さて、漫画「美味しんぼ」に出ている「海原雄山」のモデルになったともいわれる芸術家にして美食家「北大路魯山人」が、著書でこのように書いています。

この調子では今にトマトの寿司、コンビーフの寿司、サンドイッチの寿司、トンカツの寿司など、創意創作がむやみやたらと現われ、江戸前を誇った勇み肌の寿司屋など跡を絶たねばならなくなるだろう。

北大路魯山人「握りずしの名人」https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/49989_37783.html

初出は1952~1953年とのことで、さすがアーティストならではの先見の明だと思いました。回転寿司の出現に伴いナスやコーンなど野菜のお寿司や、ローストビーフや生ハムなどお肉のお寿司もよく見かけます。コンビーフに至っては実際にかっぱ寿司で商品化されたことがあるようです。

サンドイッチ寿司こそまだ見たことはありませんが、ロールサンドイッチのようなカリフォルニアロールは海外でも人気です。欧米の食文化とお寿司とのフュージョンを予見していたことに驚かざるを得ません。

そこで、もし現代に魯山人が存在していたら食べてみてほしい&感想を述べてほしい回転寿司ネタ3種のプレゼンを、私の独断を偏見で考えてみました。

第3位 濃厚チェダーチーズ天寿司(くら寿司

チーズだけでもおいしいのですが、タレがほんのり甘くて酢飯に合います。これこそ、サンドイッチ寿司との懸け橋になりうると思います。個人的にはこれをシャリなしでサイドメニュー化してほしいくらい好きです。

第2位 えびアボカド

えびアボカドはスシローが発祥だそうです。江戸前寿司をこよなく愛し、わさびや辛み大根など薬味にもこだわる魯山人ですが、えびとアボカドに玉ねぎを乗せたこの組み合わせについては何と仰るでしょうか

第1位 あぶりチーズサーモン

最近人気急上昇のサーモン。こちらのサイトではサーモンがLINEリサーチによる調査で、人気寿司ネタランキング1位になっています。

特に炙りは、生と火を通した食感と風味の両方を楽しめる素晴らしい調理法だと思います。

ところで、魯山人も煎茶をかけた鮭茶漬けは、「雑念をはらって没頭できるほどの味」というくらい好きだったそうです。お茶漬けのみならずサケマス類のお寿司もぜひ食してみてほしいなと思います。

さけは淡塩があり、またやわらかいものがある。東京では、これらの中から自由に選択することができる。この中でさけの一番美味いのは、新巻と称するものである。新巻などの場合は、焼いたものを茶漬けにして食べるべきである。番茶ではちょっと不味いが、煎茶をかけての塩じゃけの美味さはお茶漬け中の逸品で、雑念をはらって没頭できるほどの味を持っている。 

北大路魯山人「塩鮭、塩鱒の茶漬け」https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/54970_49005.html

いずれも大変毒舌かもしれませんが、もし今の時代のものを共有できたとしたらどう仰るんだろうと妄想して止みません。

美食家で有名な魯山人は、大変波乱万丈な生い立ちと生き様でした。その影響ゆえの探求と努力の様子が、この本のあとがきに垣間見られます。

最後に、「北大路魯山人」先生に関しては、先の2作品の他、旬の食材と料理への愛情とリスペクトに満ち溢れているエッセイが多数収録されていて大好きな本に「春夏秋冬 料理王国」があります。ご興味がありましたら皆様もぜひお手に取ってみてください。

北大路魯山人「春夏秋冬 料理王国」(ちくま文庫)

筆者プロフィール:
水産系シンガーソングライター 牧野くみ
魚食×アートの可能性を探る。ととけん1級所持。

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