魚好きのゆるいコミュニティ「さかなの会」が毎週日曜11時に開催している「さかなの会Clubhouse」。音声SNSのClibhouseにて、毎週テーマを決めて様々な魚の話を繰り広げています。

 その10月3日(日)の回は、テーマが「カマス」。この「どメジャーとは言えないが、大概の人は知っている魚」という位置づけのテーマに挑戦したのは初めてでした。最初は、「60分持つのか?」と不安もありましたが、実際にやってみると、追い込まれて出てくる話のネタがいろいろありました。

その中で最も話題となったのが「かます寿司」です。

 かます寿司は、福岡県などにある郷土料理で、農水省の「うちの郷土料理」でも紹介されています。開いて酢じめされたカマスを1匹まるごと酢飯の上にのせるという、一見シンプルな料理ですが、その見た目がシュール。

 まるで砂浜に打ち上げられたカマスに見えるのです。

まるで「砂浜に打ち上げられた」ような見た目のかます寿司(写真:FUNA)

 その理由は、頭がついており、背開きだからです。この衝撃的な見た目には、さかなの会メンバーも興奮!
Twitterでも共有され、それを見たFUNAさんに再現いただきました。

 なぜ、頭がついていて背開きなのか。真の理由までは定かではありませんが、郷土料理として根付いているという久留米市は城下町のため、武士文化が影響しているかもしれません。つまり、「切腹を嫌うため背開き」や「打首を連想するため、首を落とさず頭を残した」などの理由が可能性として考えられます。

 …にしてもこのインパクトの強い見た目。ここで、ほかの魚でも「応用できるだろう」という発想が浮かびます。

 これを名付けて「打ち上がり寿司」!!!

 前述のFUNAさんが同様の発想で、甘鯛の「打ち上がり寿司」を作ってくれました。

甘鯛の「打ち上がり寿司」(写真:FUNA)

 これを取り上げたFUNAさんのツイートには、「甘鯛が打ち上げられる職場で働きたいです」「弊社にも打ち上がれ!!」といったコメントが寄せられ、大盛り上がり!

 最後に、肝心の味の方はどうかというと、「とても美味しい!」という声が続出しています。特に、かます寿司に関しては、「かますの最も美味しい食べ方なのでは?」という声もあるほどです。

 雑談の中で見つけ、郷土料理から発展した「打ち上がり寿司」。伝統がありながらも、令和時代のセンスをくすぐる新しい魚の料理方法として広まっていったら楽しくなるなーと思いました。

※参考ページ
かます寿司 福岡県|うちの郷土料理(農水省)

【筆者プロフィール】
さかなのNEWS編集部
魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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