じめじめした梅雨が終わり、待ちに待った夏がやってきました。友人や家族と海で海水浴を楽しむ方も多いのではないでしょうか?

ただ、楽しいはずの海水浴にも危険が潜んでいます。実は、2019年に発生した水難事故は1298件にも上ります(警察庁の調べ)。さらに、その半数近くが亡くなるか、行方不明となっています。

いずれにせよ怖いのが水難事故。今回は、海水浴に行く前に知っておきたい「離岸流」の知識と、それへの対処法について紹介します。

◎「離岸流」とは

「離岸流」とは、風などによって発生した波が海岸に打ち寄せ、川の流れのように沖へ戻っていく強い流水のことを指します。離岸流の幅は10~30mほどで、岸から沖へ向かう流れは数10~数100mになることもあるようです。この離岸流に流されてしまうと知らず知らずのうちに、沖へと行ってしまうのです。

◎離岸流に流されてしまったときの対処法

それでは、覚えておくと良い対処法をご紹介します。

海上保安庁は、離岸流に流されたときの対処法として、以下の5点を挙げています。

(1)あわてず落ち着く!(パニックにならない)

(2)可能であれば、周りの人に流されていることを知らせる

(3)岸と平行に泳ぐ!(岸に向かって泳がない)

(4)沖向きの流れを感じなくなったら、岸に向かって泳ぐ

(5)泳ぎに自信のない方は、無理に泳ごうとせず浮くことに専念する

今年、海水浴に行く予定がある方は、是非覚えておきましょう。

浮き輪などの浮力体を持っている場合は、それを有効に使い、とにかく浮いていることが重要です。しかし、浮くものを持っていない場合は、どうしたらよいのでしょうか?

背浮したまま救助を待つが有効

水中で人間は、体全体の2%程度しか水に浮くことができません。つまり、助けを求めるために手を上げてしまうと、頭が沈んでしまい、息ができなくなってしまいます。その場合は、背中を下にして横向きになって力を抜くことで浮くスタイル、つまり「背浮したまま救助を待つ」スタイルが有効です。背浮すると、顔の部分が水面から出て空気を吸うことができます。

以上、「離岸流」についてとその対処法でした。

離岸流とは決して珍しいものではなく、多くの海水浴場で発生しやすい現象です。とにかく、パニックにならず流された人も、それを目撃した人も冷静な判断を心掛けてください。皆さんの海水浴が楽しいものになることを、心より願っています!

※参考ページ
第九管区海上保安庁本部海洋情報部:https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN9/ripcurrent/ripcurrent.htm

(※海のもしもは【118番】海上保安庁に連絡しましょう。)

筆者プロフィール:
さかなのNEWS編集部・小菅綾香
釣り船の娘として生まれ、釣り歴21年。現在、東京海洋大学の大学院生。

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