サンマだけじゃない!秋に食べたい意外な魚介類4選【2026年】

秋の魚といえば、サンマやサバ、サケを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし、秋に獲れる魚が、必ずしも秋に最もおいしくなるとは限りません。魚の旬は、脂の乗り方や産卵期、獲れる地域などによっても異なります。

さらに近年は、海水温の変化などによって、これまでとは違う地域や季節に魚が獲れるケースも増えています。

いつもの魚売り場で見慣れない魚を見かけたら、それは新しい旬との出会いかもしれません。

今回は、さかなのNEWS編集長のながさき一生が、今年の秋に食べたいおすすめの水産物を4種類ご紹介します。

目次

秋が旬の魚は、サンマやサバだけじゃない?

秋の魚の代表格といえば、やはりサンマです。秋に脂が乗り、塩焼きにして大根おろしを添えるだけでも、ごちそうになります。

一方、同じように秋が旬といわれているサバやサケは、少し事情が異なります。

例えばサバは、地域によって脂が乗る時期が違います。山陰沖で獲れるサバは、5〜6月ごろに脂が乗っておいしくなることがあります。また、サバにはマサバとゴマサバがあり、ゴマサバは夏がおいしいともいわれています。

サケも同様です。秋に獲れる「秋サケ」は、産卵のために川へ戻ってくるサケのこと。産卵期には卵や精巣に栄養が使われるため、身の脂が少なくなります。

あっさりした味わいを楽しめる一方、脂の乗ったサケを食べたいのであれば、春から初夏にかけて獲れる「ときしらず」もおすすめです。

このように、魚の旬は一概に決められるものではありません。

同じ魚でも、獲れる地域や種類によっておいしい時期が違い、どのような味わいを好むかによっても、おすすめの季節は変わってきます。

秋に食べたい魚介類① スルメイカ|刺身や塩辛で楽しむ秋の味覚

まずおすすめしたいのが、スルメイカです。

スルメイカは日本各地で漁獲される身近なイカですが、近年は不漁が続き、以前よりも値段が高くなっています。

スルメイカには生まれる時期の異なる群れがあり、秋に太平洋側で漁獲される群れはここ1、2年豊漁が伝えられています。漁獲状況は年によって変わりますが、今年の秋の魚売り場で注目したい魚介類の一つです。

新鮮なスルメイカが手に入ったら、まずは刺身で味わいたいところ。ほどよい歯ごたえと、噛むほどに広がるうま味を楽しめます。

また、秋の夜長に日本酒とともに楽しむなら、自家製の塩辛もおすすめです。

秋は、夏を越して熟成した日本酒「ひやおろし」が出回る季節。イカの濃厚なうま味と、まろやかな味わいの日本酒を組み合わせるのも、秋ならではの楽しみ方ではないでしょうか。

秋に食べたい魚介類② 北海道産ブリ|冬だけじゃない、脂の乗った秋のブリ

ブリと聞くと、冬の「寒ブリ」を思い浮かべる人が多いかもしれません。

特に富山県氷見の寒ブリは有名ですが、実は北海道で獲れるブリは、秋に漁の最盛期を迎えます。

近年、北海道ではサケの漁獲が減少する一方、サケを獲るための定置網にブリが入るケースが増えています。こうした変化には、海水温の上昇などが関係していると考えられています。

そして、北海道産のブリは、味の面でも見逃せません。

ブリは北の海で豊富な餌を食べ、栄養を蓄えます。その後、南下していくため、北海道で獲れる秋のブリにも、脂の乗ったおいしいものがあるのです。

冬の寒ブリが有名だからといって、秋のブリがおいしくないわけではありません。

近年は秋のお寿司屋さんでも、北海道産のブリを見かけることがあります。魚売り場で北海道産のブリを見つけたら、ぜひ一度味わってみてください。

秋に食べたい魚介類③ ノドグロ|新潟では9月が旬の一つ

高級魚として知られるノドグロ。正式名称は「アカムツ」といい、脂の乗った上品な味わいが特徴です。

年間を通して水揚げされる魚ですが、地域によっては秋口に漁獲が増えることがあります。

新潟では9月ごろが漁の盛んな時期の一つ。秋は産卵期にあたり、沿岸近くにやってくる個体もいるためです。

ノドグロは一年中おいしい魚というイメージがあるかもしれませんが、新潟では秋を感じさせる魚の一つでもあります。

秋に食べたい魚介類④ ニギス|春と秋、年2回の旬を楽しむ

もう一つおすすめしたいのが、ニギスです。

ニギスは、見た目がキスに似ていることからその名が付いた魚ですが、一般的なシロギスとは異なる種類の魚です。

全国的にはそれほど知名度が高くないものの、日本海側などで親しまれています。

ニギスの旬は春と秋の2回。新潟でも9月ごろから水揚げされ、秋においしい魚の一つです。

サンマやサケのような有名な魚に目が向きがちですが、こうした地域ならではの魚を味わえるのも、秋の楽しみといえるでしょう。

魚の旬は、種類だけでなく、獲れる地域や海の環境によっても変わります。

最近では、海水温の変化などによって魚の分布や漁獲される時期が変わり、これまでとは違う魚が店頭に並ぶこともあります。

いつも利用しているスーパーや鮮魚店で、見慣れない魚を見かけたら、それは新しい旬との出会いかもしれません。

今年の秋は、定番の魚だけでなく、普段は手に取らない魚にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

さかなのNEWS編集部。魚、漁業、水産業のことを「広く」「深く」「ゆるく」伝えています。

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